人の介入を最小限に抑えたビオディナミリースリング マリーエンブルグ ファルケンライ リースリング トロッケン GG 2015
クレメンス ブッシュ 750ml
ドイツ モーゼル プンデリッヒ 白 やや辛口 浜運 熟成ワイン

≪ワインについて≫
マリーエンブルクの中でも“フィレシュテュック=最高区画”と称される特別な区画のブドウを使用。洋梨や白桃、レモン、微かにミントティーのニュアンスを帯びた優美で鮮やかなアロマが立ち上ります。クリスタルのような透明感があり、核果実がしっかりと織り込まれた力強くも繊細な味わい。土壌のもたらす厳格な性質に鮮烈な果実味の圧力が加わり、強烈で力強くもあくまで洗練された印象が支配的です。

≪生産者について≫
クレメンス・ブッシュはドイツ全土で最も優れたリースリング生産者のひとつであり、その中でもオーガニック農法とビオディナミ農法を長きに渡り確立しています。ロバート・パーカーでは「辛口から貴腐甘口まで、リースリングのすべての分野に秀でた稀有な生産者」と称賛され、甘さのレベルやヴィンテージに関係なく多くのワインが95点以上をマークしています。

拠点はミッテルモーゼルとテラッセンモーゼルの境に位置するピュンデリッヒ村。畑の大部分はエステートの対岸にある南向きの斜面、ピュンデリッヒャー・マリーエンブルクの斜面にあります。VDPグローセ・ラーゲに格付される畑も含まれ、平均樹齢は高く40-50年です。目も眩むような急斜面の段々畑に青・赤・灰色粘板岩など様々な土壌が広がり、日当たりや風通しの微妙な違いも相まって区画毎に複雑な個性を持っています。全畑で有機農法及びビオディナミ農法を導入し、栽培・醸造工程は月の満ち欠けに合わせて行われます。

1971年、歴史ある様々な畑を含む丘全体を包括して「マリーエンブルク」とする政府の官僚的な決定が下されました。畑毎のアイデンティティーを大切にするクレメンスは納得がいかず、微気候による各畑の個性を守るため、ファーライ、ファルケンライ、フェルステラッセなど元々の畑名に基づいてワインを醸造しています。中でもファルケンライの区画は風から守られ、“フィレシュテュック=最高区画”と捉えられています。さらに土壌によってもワインを区別し、キャップシールの色で青・赤・灰色の粘板岩のタイプを示しています。

醸造においては野生酵母を使用し、非常に古い1000Lの大樽で発酵・熟成させます。最も新しい樽でも50年前のものであり、ワインは樽香の影響をほとんど受けず、果実味が率直に現れます。醸造中は何も添加せず、瓶詰め時に極少量のSO2を加えるのみです。 テロワールの純粋な表現であるクレメンスのワインはピュアで鮮烈なミネラルと豊かな質感 、深い凝縮感をたたえ、忘れがたい飲み心地を与えます。そして長い年月を経てさらに複雑さを増す比類ないポテンシャルを備えています。

≪ワインについて≫
マリーエンブルクの中でも“フィレシュテュック=最高区画”と称される特別な区画のブドウを使用。洋梨や白桃、レモン、微かにミントティーのニュアンスを帯びた優美で鮮やかなアロマが立ち上ります。クリスタルのような透明感があり、核果実がしっかりと織り込まれた力強くも繊細な味わい。土壌のもたらす厳格な性質に鮮烈な果実味の圧力が加わり、強烈で力強くもあくまで洗練された印象が支配的です。

≪生産者について≫
ベルンカステル村に1636年から続く歴史ある一族。「モーゼルいちの品質を誇る生産者」として一目置かれ、18世紀には国王や貴族からも厚い信頼を得ていました。ドイツ最高位の畑とされる「ドクトール」の所有者でもあり、ドクトールを筆頭に7.5haの畑をベルンカステル中心に展開しています。モーゼル渓谷のもたらす特有の気候と粘板岩土壌のもたらす繊細でエレガントなスタイルが際立ちます.

ドクトールはベルンカステルの街に隣接する3.21haの畑です。14世紀後半、この畑のワインを飲んだことで病が治ったことから、「ドクトール=医者」と名付けられました。南南西向きの急こう配で、日照に恵まれています。樹齢は60年を超え、風化した粘板岩土壌により力強くも繊細なリースリングが生まれます。他のモーゼルの畑と比べ面積も小さく、高品質かつ希少なワインです。