力強くバランスが取れたリースリング ブラウネベルガー ユッファー リースリング カビネット 2003
フリッツ ハーグ 750ml
ドイツ モーゼル ブラウネブルグ 白 やや甘口 浜運 熟成ワイン

≪ワインについて≫
非常に高い品質と明確なテロワールで有名なブラウネベルガー・ユッファーの畑に由来するカビネット。シトラスや洋梨、桃、蜂蜜の優美なアロマが漂います。味わいには砂糖漬けのライムやミネラル、ミントのニュアンスが現れ、緊張感のある酸と仄かな残糖感とのバランスの良さを感じられます。フレッシュでクリーンな後味が心地よく広がります。

≪生産者について≫
1605年からブラウネベルク村でブドウ栽培を続けてきた、地域で最も重要なワイン生産者とされるフリッツ・ハーク。ロバート・パーカーにおいても「世界的なレベルに達するモーゼルワイン」「同価格帯でフリッツ・ハークのワインを超えるものはない」と絶賛されています。リースリングのみにこだわり、完璧主義の栽培・醸造により辛口から甘美な貴腐ワインまで揺るぎないクオリティのキュヴェを生産しています。

畑は約19haに広がり、栽培品種は100％リースリング、ブドウ樹は主にデボン紀の粘板岩土壌に植えられています。恵まれた日照と冷涼な気候、水はけの良い土壌というテロワールがとりわけリースリングに適しており、果実は美しい酸味を十分に保ったまま完熟することができます。これによりフリッツ・ハークのワインは力強く秀でたバランスを備え、トップレンジは何十年もの熟成を可能とします。
ブラウネベルガー・ユッファーとブラウネベルガー・ユッファー・ゾンネンウーアの2つのグローセ・ラーゲ(VDP最高格付)は特に有名です。1806年にモーゼルのブドウ畑が品質毎にクラス分けされた際にはブラウネベルクの名が唯一第1位に輝きました。とりわけゾンネンウーアはオランダ語で「日時計」を意味し、日光を最大限に浴びることのできる南斜面の優良な畑を指します。フリッツ・ハークは先祖のひとりにブラウネベルガー・ユッファー・ゾンネンウーアの畑の共同設立者を持ち、今もなお最大かつ最良の区画を所有しています。この畑はフリッツ・ハークの代名詞であると同時に「デュセモンダー・ホフ」の名でも知られています。

VDPの設立メンバーであり20年間その会長も務めた偉大なるヴィルヘルム・ハーク氏の引退後、2005年からはオリヴァー・ハーク氏がワイナリーを率いています。オリヴァー氏はナーエのデンホフやルヴァーのカルトホイザーホフといった名高いワイナリーで修業を積んだ実力者。オリヴァー氏の継承後もロバート・パーカーで複数のキュヴェが100点を獲得、ゴー・ミヨのドイツ版では最高ランクの5房を獲得するなど、並ならぬ高品質を貫き続けています。